バクマン。感想 11巻から20巻
筆者です
漫画バクマン。を最後まで読み終わりました
私としては1巻から10巻までは全体的に都合がいい展開が多く
社会人目線では共感しきれない場面も多かったと思ったのですが
11巻以降はシュージンをはじめ
漫画家さん達がどういう考えを持って漫画を作っているのかがわかりやすくなっていて
ジャンプらしい情熱や努力を感じられる真っ直ぐで
面白い漫画になっていてとてもよかったです
心なしか11巻以後は画力も力が入っているようにも見えて
特に二本連載をやりたいと言い出した岩瀬の表情から
そのような変化を感じ始めました
そして所々に入る平丸先生と蒼樹先生の恋愛模様にも
癒やされて息抜きができるような場面もあり
非常に読みやすかったです
なぜ11巻以降で急に漫画家さん達の思考を掘り下げ
話が濃くなっていったのか考えたのですが
これは作中でも触れている
ジャンプはアンケート史上主義であり
一回一回の結果が作者の未来を大きく左右される
つまり読んでいくうちにどんどん面白くなっていくという作品はジャンプでは掲載されない、
ということを逆手に取り
巻数が進むに連れ漫画家や編集者の心情を深堀りすることで読み進めるにつれて面白くなる作品を目指していたのではないかと思いました
そして七峰先生の登場回では大場先生らしい
狂った天才キャラクターを登場させ
私のような漫画素人では考えもつきませんが
プロの漫画家さん達は疑問に思いそうな漫画の作り方を題材にすることで
より大場先生の得意そうな描き方で
わかりやすく面白く描いていたところはとても
感動しましたし
日常を描くのが苦手な人なのかなと勝手に推測していたのですが
やはりそうなのではないかと思い
結構クセのある作家さんなんだなあと思いました
(個人の感想です)
サイコーと小豆の恋愛も
私的には都合のいい展開が多かったなという印象でしたが
最後終わり方もさらっとしていたので良かったです
最後に、初めてこの作品を読んだときは
なかなか楽しみ方がわからず映画の方を先に見てしまいましたが
読み進める内にどんどん面白くなっていき
漫画の作り方などすごく勉強になる点も多かったので
この漫画を読めて本当に良かったです
皆さんにぜひおすすめしたいです
ではまた